精神障害の人とうまくコミュニケーションをとる3つのステップ

  • 2015/05/28

まず前提としてコミュニケーションの取り方の基本的指針というのは、障害があってもなくてもそう変わるものではありません。
ただ悩みを抱えナーバスになっている人や心理的なストレス耐性が高くない人だと、コミュニーケーションを取ること自体に高い心理的コスト、負担を感じています。
そんな時に使える技として、カウンセラーが使う簡単なテクニックをご紹介したいと思います。

コミュニケーション・スキルを高める方法

そんなうまい方法は無いんですが、ここでは指針としてカウンセリングマインド(和製英語)という、臨床心理士などがカウンセリングを行う際の基本的な考え方を紹介します。

  1. 受容 … 貴方の話を聞き、受け止めるという態度を示す
  2. 傾聴 … ただひたすら相手の訴えに耳を傾ける
  3. 共感 … 相手の気持や悩みに共感する

受容で入って、傾聴と共感を繰り返すのがカウンセリングの基本的な流れになります。その際には、相談員の価値観は重要ではないので、脇においておくというのもカウンセリングの基礎テクニックです。そしてカウンセリングの場合はエンディングと言って、次回の約束をして終わります。

受容

83dfe971de63520823f036f94e67a20c_m

受容は、まず前提として相談員が作るべき状態のことです。
私にはあなたの悩みや気持ちを受け入れる準備がある」と相手に示し伝えることを受容といいます。
具体的に例を挙げると、とても忙しそうにしている人から「どうしたの?なにかあったら言ってね」と言われても、相談することを躊躇してしまいますよね。少なくとも躊躇してしまう人がいるだろうということはご想像いただけるかと思います。
相談・話しやすい環境を作ることがコミュニーケーションには前提として必要です。これは管理職向けのトレーニングなどでもよく言われることなので聞いたことがある人も多いでしょう。

また、相談を持ちかけられた時にあまり時間を取ることができない場合は、「今は手が空けられないけれど、○時以降なら時間が取れると思うので、その時にこちらから声を掛けさせてもらってもいいかな?」などと伝え、自分から声を掛けに行くのがいいでしょう。
逆に良くないのは「今度時間があるときに聞くから」や「また忙しくない時に声をかけて」などという曖昧な表現は話を聞く気がないのだと取られかねませんし、人間誰しもが「相手が忙しくなさそうか」を推察できるわけでもありません。

また相談を受ける場所にも気を遣いましょう。とは言っても普通に「ここじゃ話しにくいのでちょっと・・」と言われないような環境を心がけるというだけの話です。

傾聴

36e30fea56f39e269525cf33f8c8cece_m

傾聴とは、相手の話の聞き方です。
相談を受けるという時に、「良いアドバイスをしなければ」と構えてしまう人もいますが、カウンセリングにおいてはまず相手の気持ちを引き出すことがもっともっと重要です。

そして気持ちを引き出すための、テクニックを幾つかご紹介すると、「そういうふうに考えていたのか」と言う、相槌・うなずきや、「○○と言うふうに考えていたということでいいのかな?」などという要約があります。アサーティブ・コミュニケーションなどという名称でこうしたテクニックを教えているところもあるようです。

逆に良くないケースとしては、良かれと思って「私はこう思うんだけど~」や「そういうふうに考えているからダメなのではないか?」などと相手の意見を聞ききらずに言ってしまうことです。自身の意見を否定されたと感じるかもしれませんし、信頼関係の形成にはマイナスです。

基本として「相手の話をひたすら聞く行為に集中する」というようにしましょう。

共感

9f0cbfd7d5258ef03ad83b2d15ce4b06_m

共感は悩みを引き出したあとに行う行為です。
「つらかったですね」「あなたが何に悩んでいるのかがよく分かりました」という、理解と共感を態度と言葉で示す行為を言います。

この行為が信頼関係を作る上で大切なことはなんとなくでもわかっていただけるかと思います。
そしてこの次にまた傾聴を行い、共感を行うという繰り返しが、信頼を得る対話・カウンセリングのの基本構造なのです。

実際の会話に応用する

雑談や、なんらか相談を受けるという時には、カウンセリングの流れをベースに話題を展開すればいいはずです。
しかしなんらかの質問を相談者から受けている場合は、当然相談員は回答する必要があります。

そういう場合も上記のテクニックは応用することができます。

基本的な指針は一つで傾聴を行い回答する。経験豊富で頭がいい人ほど、途中ですぐ相手の話を理解してしまいます。そして場合によっては悪いことに、わかったつもりになってしまいます。
そうすると、相手の話が聞けなくなります。簡単には理解した気にならずに、しっかり話を聞き、そして相手のペースで話をきけるようにしましょう。

最後に

ここまで読んでいただけたなら感じていただいたかと思いますが、精神障害の人とのコミュニケーションのコツやステップと言っても何も特殊なことがあるわけではありません
ごく一般的にコミュニケーションの方法と言われているものと、そのまま一緒です。

ひとつ違うとするなら、精神障害をおう人は傾向として感受性が高いと言われています。そういう意味で言えば、普段そこまで気にされない、気にはなるけどなんとか(相談員の周りの人が)我慢している、コミュニケーションを拒否するシグナルをより敏感に受け取っているとも言えるかもしれません
このシグナルとは例えば人と話している最中に腕時計を何回も見たり・・などというようなものです。

一言でまとめるならば、普通のコミュニケーションの方法でも、凡事徹底がやはり大切、ということだと思います。


↑「フォロー」するとケアラーの最新情報が届きます♪
いつもシェアありがとうございます>< 皆さんのシェアが励みになります!

この記事の著者

ケアラー編集部 山本

ケアラー編集部 山本

ケアラー編集部の山本です。
主に障害者に対する支援制度の紹介と企業の障害者雇用の取り組み方などについて、書いています。

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る