統合失調症は治るのか?

  • 2015/03/04

統合失調症は治るのか、これは誰しもが最も知りたいことでしょう。
「治る」という言葉について、医療では「完治(根治)」と「寛解(かんかい)」という2つの言葉が使われます。

完治と寛解

完治とは、もう治療の必要がない状態のこと。この完治した状態から症状が再び現れることを「再発」といいます。
寛解とは、永続的か一時的かに関わりなく、病状が好転・(ほぼ)消失し、臨床的にコントロールされた状態を指します。つまり、一般的な意味で完治せずとも、臨床的に「問題ない程度」にまで状態がよくなる、あるいはその状態が続けば寛解したと見なす…のが一般的な寛解なのですが、統合失調症の場合における寛解は少し意味が違うことが多いです。

統合失調症における寛解とは、症状は落ち着いているが、引き続き治療もしくは経過観察が必要な状態を指します。また、寛解の状態から再び症状が現れることを「再燃」といって区別します。

統合失調症の完治について

残念ながら現在、統合失調症や気分障害(うつ病や双極性障害)などの内因性精神障害は完治が難しいと言われています。そのため、寛解についても他の疾病の場合とは異なった意味合いで使われていますが、社会的機能の回復が確認できるということで「社会的寛解」と区別して言うケースも有るようです。

統合失調症を含む内因性精神障害では、回復後に再燃し、また寛解状態まで回復するという流れを繰り返します。しかし統合失調症ではこの再燃のたびに社会的機能が低下していくことが知られています。
そのため、治療の目的は寛解の状態を長く維持することになります

統合失調症の現在

かつては統合失調症に陥ると、「徐々に病状が進行し、ほとんどが人格の荒廃状態に至る」という誤解や偏見がありました。今も残っているところもあるかもしれません。
しかし現在の予後研究によると、全体の三分の一の患者はほとんど後遺症を残さずに寛解し、三分の一が中等度以上の陰性症状や慢性の幻覚・妄想を残し、残りの三分の一が適応水準に若干問題を残して軽快すると言われています。過去(特に薬物療法がなかった時代)に比べ、全体的に予後はかなり向上しています。

ただ寛解の後、薬剤が処方されていても、完治したという自己判断から服薬を中止する方もいますが、再燃の可能性なについて専門医師とよく話し合うことが大切です。

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この記事の著者

ケアラー編集部 山本

ケアラー編集部 山本

ケアラー編集部の山本です。
主に障害者に対する支援制度の紹介と企業の障害者雇用の取り組み方などについて、書いています。

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