ネットでよく聞かれる福祉制度に関する質問
- 2015/05/31

働いていたら障害年金はもらえませんか?
障害年金の基準を満たしていて、申請をすればもらえます。
障害者手帳を持っていると就職とかに不利ですか?
障害者雇用の枠に応募しない限りは、別に聞かれることがないと思うので関係ないでしょう。
ちなみに自主的に申告する義務も特にありません。
一度手帳を持ったけれども、邪魔だと感じる、というのであれば手帳は返還できます。
また、返還したとしても再申請して審査を受ければ手帳は再取得できます。
手帳の返還方法(精神障害者手帳の場合)
・障害者手帳返還届(役所にあります)
・手帳
・印鑑
この3点を揃え、役所にて返還手続きをすれば返還可能です。
身体障害者手帳、療育手帳も同様に返還可能です。取得した窓口に相談すれば詳しく教えてくれます。
ただし返納してしまうと、その間は障害者手帳に付随する各種サービスは利用できません。
障害年金と生活保護は同時にもらえますか?
もらえます。ただし、生活保護は他の制度より利用優先順位が低いです。
つまり、生活保護の基準(最低生活費)で、月30万が必要と認定された人(正確には世帯)がいたとします。
この人が障害年金(基礎年金、厚生年金に関わりなし)で、月10万受け取る資格があるとします。
この場合、障害年金として月10万と、生活保護として月20万が支給されます。
そしてこの後、この人が短時間労働の仕事を得て、月10万円を得られるようになったとします。
その場合、生活保護は月10万円に減額し、給与月10万、障害年金月10万、生活保護月10万となります。
そして最後に、転職や就労時間の延長、昇給等で月25万円を得られるようになったとします。
その場合は生活保護が無くなります。障害年金が月10万と、給与月25万で、総額35万、というケースになります。
なお、このケースにおける生活保護と年金の金額はあくまで説明のための仮の数字です。
障害者手帳は複数持てるの?(身体障害者手帳と精神障害者保健福祉手帳など)
基準を満たしていれば持てます。
療育手帳と身体障害者手帳は、比較的受けられる公的サービスに差はありませんが、身体障害者手帳と精神障害者保健福祉手帳、療育手帳と精神障害者保健福祉手帳は差があるので効果は大きいです。
そもそもどんなサービスがあるのかってどう調べるの?
ネットや書籍もいいですが、市町村で行われている、各種相談を受け付ける相談支援事業を利用するのも一つです。
そして相談支援事業所も種類があってわからないという人のために、基幹相談支援センターというものがあり、どの相談支援事業を使えばいいかの相談に乗ってくれます。
この基幹相談支援センターは、規模が大きいために、必ずしも各市町村にひとつ以上あるとは限らず、いくつかの市町村の共同で設立している場合もあります。
ただニーズは大きいので今後は増えていくでしょう。
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