食物アレルギー患者の体験談〜ハワイ旅行編

  • 2015/05/15

死の恐れがあるほど強い食物アレルギーを持つ僕にとっては海外旅行はかなり危険なものになります。言葉が通じない海外ではアレルギー物質を食べないようにするのも難しくなりますし、救急車で運ばれる際の対応も難しくなるためです。そこで、まずは海外でも一番安全そうなところに行ってみようと考えてハワイに行くことに決めました。人生初、海外旅行でした。

ここではこれから海外に行こうとしているアレルギー患者のために、僕がどのように対策をとったのか書こうと思います。行き先はハワイ島でした。ハワイに行くときの行き先としては少しマイナーで日本人とほとんど会わない日もありました。日本語が通じないことも多かったので、良い経験になりました。僕の英語力は道を聞いたりすることができるくらいでした。日常会話も若干支障があるレベルです。

アレルゲンを書いた紙

アレルギーに関しては正確に伝える自信がなかったので、アレルギーのことを書いた文章を2枚持参して行きました。

1枚目

“I have an allergy. If I had the food including the following foodstuff ,I might have an anaphylaxis shock.In the worst case, I would die!!

dairy products (inculding lactose, milk, margarine, batter, yogurt, cheese, skimmed milk powder) egg, mayonnaise, squid, crab, octopus, lobster, prawn, shrimp, taro, strawberry, banana, kiwi, papaya, mango, almond, peanut, nut, shell fish

Being ready in case of having an anaphylaxis shock I’m carrying an epipen(Epinephrine autoinjector).”

日本語訳:「私はアレルギーもちです。以下の食材を含んだ食べ物を食べるとアナフィラキシーショックを起こすかもしれません。最悪の場合、死んでしまいます!

乳製品(乳糖、牛乳、マーガリン、バター、ヨーグルト、チーズ、脱脂粉乳)卵、マヨネーズ、イカ、カニ、タコ、えび、タロイモ、イチゴ、バナナ、キウィ、パパイヤ、マンゴー、アーモンド、ピーナッツ、ナッツ、貝

アナフィラキシーショックに備えて、エピペンを携帯しています。」

注)ちなみにエピペンとは、急性アレルギー反応の症状になった時に使用する薬剤で注射式のものです。(写真参照)例えばアナフィラキシーの様な急性アレルギー症状になった場合は、エピペンを注射すると生存率があがるとされています。

Epipen
Epipen“. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

2枚目

アレルギー紙

“Please call an ambulance!!I’m dying!!I have an anaphylactic shock!!I have an insurance.”

日本語訳:「救急車を呼んでください!私はアナフィラキシーショックで死にかけています!保険には入っています。」

辞書を引きながら必死で書いた文章です。一応ネイティブの人にも見てもらっています。2枚目はアレルギーを発症したときのための文章で喋れないときに見せるために作りました。保険に入っているということをアピールして手厚い保証を受けられるようにしました。

ハワイでの外食

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ハワイに行って一番感じたことは国民性の違いでした。アメリカ人(ハワイ人?)は優しかったです。アレルギーのことを伝えるとオリジナルメニューを作ってくれたり、メニューに入っているものを事細かに説明してくれたりしました。日本人のようにバイトが「乳製品?入ってない、入ってない」とか「多分入ってないと思います。自己責任でお願いします」と答える適当な対応もありませんでした。しっかり責任者に聞いて、「皿や鍋にもついてないと思います」というところまで教えてくれました。アメリカは裁判の国だというのも関係しているのかもしれません。外食に関しては僕が行った店全てで(チェーン店でも)しっかりした対応を取ってくれました。外国人が信用出来ないという人もいますが、日本人よりよっぽど信用できるのではないか?という印象を受けました。外食に関しては中学レベルの語彙としっかりアレルギーのことを書いた紙があれば大丈夫だということは分かりました。

ハワイのスーパーでの買い物

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次にスーパーなどで食品を買ったときのことを書こうと思います。電子辞書を片手にひたすら裏に書いてある成分表示を検索し続けました。ちょっと恥ずかしかったのですが、これは仕方がないことだと割り切りました。日本と大きく違ったのは表示の仕方でした。日本だと原材料表示しか書いてませんが、ハワイ(アメリカ)だと何に何が入っているのかしっかり書いてあります。例)ドレッシング(卵、油、etc)といった具合です。また、アメリカの食品は化学調味料だらけで、体に悪いものという印象があったのですがそれは半分間違いでした。日本の加工食品は原材料を見るとほぼ例外無く化学保存料が使われています。ハワイもほとんどのものがそうだったのですが、日本よりも化学保存料が使われていない食品が多かった印象です。ハムやソーセージなどで、果物や香辛料を使って保存料にしている食品も多くありました。

食物アレルギー持ちで海外旅行に行こうとしている人へ

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英語がある程度話せるならハワイはオススメです。正直、意思の疎通さえ上手くいっていればまず問題はおこらないはずです。英語が全く出来ないという人も行くことは出来ると思いますが、少し意思の疎通に苦労するかもしれません。ハワイといえども日本語が全く出来ない人も多かったです。日本語を少し話せる人は多いですが、アレルギーのことなど複雑な話になると日本語のやりとりだと誤解が生じる恐れもあります。英語をあまり話せない人はあんまり混んでいない店でグーグル翻訳でも使いながらじっくり対話するか、自炊とスーパーで買った食品のみを食べた方が良いかもしれません。インターネットでグーグル翻訳を使ったり、電子辞書で出ない食品名を見るために、電波の通った携帯と、電子辞書、アレルギーのことを書いた紙はあったほうが良いと思います。これから海外(特にハワイ)に旅行するアレルギー持ちの皆さんにこの記事が少しでも参考になれば幸いです。

注)これはあくまで筆者の記憶に基づく記事で、実際のところと食い違いがあるかもしれません。


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この記事の著者

谷内燦久

谷内燦久

食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症をもっています。自分と同じようにアレルギーで悩んでいる人の助けに少しでもなれば良いと思っています。

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