「20人にひとり」LGBTが働きやすい社会とは

  • 2015/04/27

はじめまして、On the Ground Project(オンザグラウンドプロジェクト)の市川武史と申します。当プロジェクトでは「私たちがそこにいるのが当たり前。こんな社会をつくりたい」 というビジョンを掲げ、セクシュアル・マイノリティをテーマにしたビジネスを展開しています。

最近、テレビや新聞を見ていると、「LGBT」についてのニュースがよく流れていますが皆さんは「LGBT」についてご存じでしょうか。

LGBTって何?

LGBTとは、 レズビアン、 ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった総称であり、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)を指します。

電通総研が2012年に国内の成人男女7万人に行った調査では、日本におけるLGBTの割合は、日本の人口の約5.2%存在していると言われています。

約5.2%(500万人)という数字はどのくらいの数字かご存じでしょうか。

左利きの人や血液型がAB型の人(いずれも人口約7%といわれています)に近い数字、もう少し具体的な数字でお伝えすると、兵庫県(約550万人)や千葉県(約610万人)と同じくらいの数がおり、当然、企業や学校に一定数がいることになります。

AB型の人や左利きの人、兵庫県、千葉県出身の人に会ったことがない!という人はいないですよね。どこにでもいる当たり前の存在です。

それでは、なぜあまり私たちの周りにはLGBTがいないのでしょうか。

※ セクシュアル・マイノリティには、LGBT以外にも、恋愛感情や性の対象を持たないAセクシャルや体の性が男性、女性の中間的な特徴をもって生まれてくるインターセックスなど多様な性のあり方があります。当プロジェクトではこのような様々な性のありかたを持っている人たちを総称してLGBTと呼んでいます。

LGBTが周りにいない理由

実を言うと、LGBTは周りに存在しているのにも関わらず、オープンにしている人がまだあまりいないため、その存在になかなか気づくことが出来ません。

テレビ番組などを見ていると、最近はLGBTについて正しい情報を発信する番組が増えてきているとはいえ、バラエティ番組などでは、異性愛者は「ノーマル」、LGBTを「異常」「普通ではない」といったかたちで性の特別な存在として「笑いの対象」にする番組が多い状況です。

そうすると、LGBTは特別な存在として刷り込まれ、周りでは「ホモ(レズ)は気持ち悪い」などの会話が生まれるようになります。

周りでそのような会話が展開されていると、LGBT当事者は「自分のことをオープンにしたら学校(職場)にいられない」「本当の自分のことを話したら、友達や親から嫌われてしまう」と不安に思い、異性愛者のふりをしたり、多くのLGBTは生きづらい環境で生活をしています。

そのような理由から、本当は普段接している友人や一緒に働いている仲間がLGBTであったとしても、「気づくことが出来ない」「存在しない」状況になっており、そのため「男性は女性が好き」「女性は男性が好き」ということが“普通”“常識”になっています。

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そして、現在は「男性と女性」の結婚制度を前提としたサービスが多いため、様々な場面で民間、公共を問わず、LGBTが公平にサービスを享受出来ないという問題が起きております。

同性婚が認められていないとどんな問題が起きるのか

「同性婚が認められていなくても、好きな人と一緒にいることが出来れば問題ないのでは?」

と思われる方もいるのですが、同性婚が認められていないということは人生設計に大きな問題を生じさせており、法律で夫婦と認められない同性カップルは企業の福利厚生の家族手当や配偶者控除は受けられない、また(事前準備、対策をしておかないと)財産の相続も、生命保険を受け取れないなどの課題を抱えています。
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先日可決した渋谷区の「同性パートナー条例」は同性カップルのパートナーシップを結婚に相当する関係として認めております。

条例のため法的な拘束力はありませんが、世田谷区、横浜市などで検討が始まるなど、課題解決への大きな一歩になると信じています。

On the Ground Project(オンザグラウンドプロジェクト)では、LGBTが安心して暮らせる社会を実現していくために、企業などに対してのコンサルティングとLGBTカップルへのパートナー・結婚証明書発行を行っており、当プロジェクトの取り組みを詳しくご紹介させて頂きます。

On the Ground Project(オンザグラウンドプロジェクト)Webサイト

一般向けサイト:http://ongroundproject.com/
企業向けサイト:http://corp.ongroundproject.com/

LGBT支援 企業へのコンサルティング

5当プロジェクトではLGBTが安心して暮らしていけるように、男女間の夫婦と同様の福利厚生を享受出来るように、企業と働きやすい職場づくりを通じて、LGBTとその支援者(アライ)のエンパワーメント、誰もが暮らしやすい温かな社会づくりを目指しています。

また、LGBTの視点に立ち、ストレスフリーで利用できる商品・サービスを企業と共創していくことで、商品提供の機会損失を防ぎ企業の利益とLGBTが安心して暮らせる社会の両立を目指しています。4

企業への認定証の発行

6当プロジェクトによる第三者評価で、企業の取り組みを総合的に評価して研修をさせて頂いた企業様や、LGBTが働きやすい、また利用しやすい商品・サービスづくりに努めている企業様に認定証を発行しています。

最近では、個室プライベートジム「RIZAP(ライザップ)」にてLGBTの社内勉強会・研修会を実施し認定証を発行させて頂いており、ブライダル、ホームページ制作、留学斡旋、保険会社などからのお問い合わせが増えてきております。

ライザップでの企業研修の様子(On the Ground Projectサイト内)

LGBTカップルへのパートナー・結婚証明書発行

「長く付き合っているパートナーの方に想いを改めて伝えたい」「将来を共にするパートナーに節目としてプレゼントを贈りたい」というLGBTのカップルに、パートナーID、両名の名前、連絡先が入ったカップル・パートナー認定カードと証明書を発行しています。

当プロジェクトでは、

  • 長く付き合っているパートナーの方に想いを改めて伝えたい
  • 付き合いだした記念日にプレゼントを贈りたい
  • 将来を共にするパートナーに節目としてプレゼントを贈りたい

という想いでサービスを開始しましたが、実際手にした方は、自分が事故や病気などで家族への連絡が必要になった時のために、緊急連絡先の意思表示として財布やカード入れに入れている方もいます。

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オンザグラウンドプロジェクト立ち上げの想い

私は高校生の時に同性愛者ということを周りに打ち明けることが出来ずに、生きているのが辛いと思うくらいとても悩んでいました。

周りには友達や家族がいるのに、自分がゲイだということを必死で隠していたため、自己肯定感を全く持つことが出来ず、常に孤独感を感じていました。

大学を卒業してから就職活動をする際には、必要に応じてご自身のセクシャリティーをオープンにしていました。
その時の面接担当者や経営者の反応としては「大切なことを話してくれてありがとう。うちでもLGBTの人はいるし、仕事がきちんと出来れば大丈夫ですよ」と声をかけてくださる企業がある一方で、「なんでゲイなんですか?面接はもう終わり。帰ってください」と怒り出す方もいて、とても悲しい思いもしました。

また、私は大学卒業後にはホームページ制作会社に約5年間勤めていました。そこで、様々な業界のサービスの仕組みを見ていると「男性と女性」を前提にしたサービスが多く、LGBTは利用しづらく、企業にとって機会損失になっていることに気づきました。

7「自分たちの権利を認めて欲しい」とLGBT当事者としての想いも強いのですが、サービスという視点で俯瞰して考えた時にストレスフリーで誰でも利用できる仕組みづくりをつくっていくことが結果的に企業の利益、もっというと社会の利益になると考え、オンザグラウンドプロジェクトを立ち上げました。

LGBTが働きやすい職場をつくっていくというとすごく難しく考えられる方もいるのですが、実を言うとそんなに難しいことではありません。前職のホームページ制作会社では、仲が良い女性の同期から誕生日プレゼントで好きな男性芸能人の写真集をもらい、カフェで一緒に写真集を見ながら話が盛り上がったり、ありのままの自分で過ごせることですごく仕事もしやすかったです。そんな風にありのままの自分でいられる職場、会社というのはすごく素敵ですよね。

ちなみに、「オンザグラウンドプロジェクト」という名前は、アンダーグラウンドの逆で、みんなが当たり前のように暮らせる社会にしていきたい、カミングアウトという言葉がなくなるくらい、私たちひとりひとりが当たり前のように暮らせる社会をつくっていきたいという想いが込められています。

LGBTが安心して暮らせる社会・職場とは、そうでない人も含めたみんなにとって働きやすい職場だと思います。

当プロジェクトでは、勉強会・講演規模の大小に関わらず、LGBTに関する講演、勉強会を承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

勉強会・講演をまだ実施するかどうか確定しないご状況、依頼できるかどうか、まだ確定できないご状況など、現時点で決まっていない要素がある勉強会を企画する場合も、お気軽にご相談ください。

またLGBTカップルの方で「記念品をつくりたい」と思われている方はパートナー認定カードと証明書をぜひつくってみてください!

今後もLGBTについての情報をお届け致しますので、どうぞお楽しみに!

本ページに掲載されている情報(文章、写真、イラスト等)はOn the Ground Project(オンザグラウンドプロジェクト)より提供された情報を掲載しています。個々の情報(写真、イラスト)は著作権の対象となっています。

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この記事の著者

On the Ground Project代表 市川武史

On the Ground Project代表 市川武史

はじめまして、On the Ground Projecの市川武史と申します。
当プロジェクトでは「私たちがそこにいるのが当たり前。こんな社会をつくりたい」 というビジョンを掲げ、LGBTをテーマにしたビジネスを展開しています。

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