頭がいいと鬱になりやすい?

  • 2015/07/31

僕が上記タイトルの質問を訊かれたら…

答えはNoです。(注:あくまで私見)

「頭がいい」ということは能力的な文脈で使われることが多いですが、鬱の文脈では、違います。自分の能力を過信してしまっているから、「できない」ということが苦しくなってしまうのです。そういう意味で、「◯◯を良くしたい!」という気持ちが強い人は鬱になりやすいのかもしれません。

でも、実際にそれを実現できていないか、もしくは実現できないことを思い悩んでいるんです。そして、深みにはまっていく。これを賢い、頭がいい、と感じる人はいるのでしょうか?とはいえ、おバカな人は確実に鬱にはなりません。まずは、問いが生まれないから。考えないから。という意味では、一定の能力をこれまでもってきたんだと思います。

上記は、あくまで私見です。精神疾患を持っている母がよく自分の過去の栄光を話して訊かせてたこと、それを真正面で訊くのがツラくて聞き流していたこと。「どうして人の気持ちを読めないのに自分のことをそこまで言えるのだろう?」という、率直な感想です。

子ケアラーは、親の素晴らしかった部分を見ていないので、余計にそう感じてしまったのかもしれませんね。

我が家の事例

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母は、自分の理想が高い人でした。それであればなおさら、自分でも理想にいけないのに、それを人にお願いして理想にたどり着くわけがありません。掃除や料理や、頼まれても、どこかの物語の継母のように「これができていない」「あれができていない」「しょっぱい」「味がない」と言われては、やる気も底をつくというものです。

僕が特に苦手だったのは、「◯◯しなきゃ」という言葉。この言葉の真意は、「(◯◯しなきゃと思うんだけど今の病状では自分はできないから)◯◯しておいてくれる?」なんですね。一番ツライのは本人だとは解っていても、毎回毎回その裏の意味を読むのは、なかなかツライものがありました。

「頭がいい」鬱は◯◯が悪いだけ

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そこで、僕はそれを逆手に取ることにしました。ある日、何かを決断できないでいる母。どうすればいいのか、心情を吐き出された時に、こう言ったのです。

「お母さんは、頭が良すぎるんだよ。だから考えすぎちゃうんだよ。」

すると、「そうなんよね、頭が良すぎるから困っちゃう」なんていう返答が来たのです。こちらは、「何でも、すぎたら良いことなんでない」って思っているんですけど。

僕の悪意は置いといて、自分自身が考えすぎているということは、精神疾患を持つ本人も自覚しているんです。それでも、考える事を止められない。それは、頭がいい・悪いという話ではなく、単に効率が悪いっていうことなのです。

そういう病気なので、ケアラーとしては、気長に待つしかないです。そして、迷いのステージが終わったら、「決まってよかったね」と笑顔で言ってあげられたらいいですね。そこに行き着くまでにイライラさせられっぱなしで、なかなか笑顔の実現は難しいことですが。

画像出典:http://pixabay.com/


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この記事の著者

やしゆう

やしゆう

1986年生まれ。5歳で親が自律神経失調症になり、13年間親の病気を中心とした生活を送る。18歳で独り暮らし、大学へ通いつつ介護の代わりに自らの生活費を稼ぐ。就職するも、25歳で自分自身もうつ病と診断され、少しだけ親の気持ちが解りだした。現在通院加療中だが2015年度中に治すことを決意。

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