【体験談】過食症からの脱出!1人で出来る克服までの5ステップ

  • 2015/07/25

食パン1斤、菓子パン3つ、お寿司2人前、スナック菓子袋2袋、ケーキ3つ、500mlのジュース2本、アイス3個、クッキー1箱、お弁当2つ・・・。

これらの食べ物は何を表しているでしょうか?

実は上記は私が過食症の真っ最中に30分程度で食べていたものです。
私はこの量の食物を毎日毎日、食べては吐く、という生活を繰り返していました。

食べるのが苦しくても止められない、吐血しても食べる・・という生活が何年も続きます。
過食費が月に十数万かかる場合も。

家族でさえも、この異常な行動を理解することができず、途方にくれている。
まともに社会生活をすることはおろか、体力もお金も底を尽きて、死ぬことしか考えられない・・。

過食症患者にはよく見られる光景です。

「こんな生活から脱出できる方法があったら・・・。」
「食べ物に支配されない生活を、また送れるようになりたい・・・・。」
「こんな人生で終わりたくない・・・!!!」

当時の私はそう強く強く思っていました。その時に出会ったのが、

という1冊の本です。この本を元に、食事量のコントロールを試みました。

過食症を克服するまでに時間はかかりましたが、食事のコントロールという意味では半年で効果が現れ、今では体重も落ち着き、食べ物にとらわれない生活を送れるようになっています。

今回は克服までに行った過食症脱出までの5つのステップを体験談と共にお伝えします。

そもそも過食症とは?

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過食症とは、短期間のうちに大量の食物を摂取し、食べたものを嘔吐・下剤・薬物・過度の運動等により排出しようとする代償行為が伴う精神疾患の1つですです。麻薬の『食物版』だと思ってもらえると分かりやすいかもしれません。

普通の人は「お腹が空く」「満腹」というような感覚が自然にわかり、食事を調整することができます。しかし、過食症(摂食障害)の場合、脳の「満腹中枢」と「摂食中枢」が壊れているので、人が考えられないほどの食事量を摂取しても満腹感が満たされなかったり、数日食べなくても空腹感が生まれないといった現象が起こります。

食べることや代償行為を止めたくても止められず、頭の中が”食べること”に支配され、重症のケースだと1日中『食べては吐く』を繰り返し日常生活が送れなくなることも。同時に抑鬱・強い不安感・パニック症状、自殺企図などを引き起こし、心理面でも大きな負担を背負います。

 

過食症克服までの5つのステップ

二面性

① 1日の行動スケジュールを決める

脳や言動が自分でコントロールできなくなっているケースが多いので、最初は自分の意思を無視して、決められた予定に体と頭を合わせるようにします。

できるだけ毎日同じスケジュールで動けるように、ストレスなく通える場所を見つけるのも効果的かもしれません。

私の場合は、ジムや図書館に定期的に行くことから始めました。

途中、過食や嘔吐などの症状が出ても、立てたスケジュールになるべく早く戻れるようにします。

 

② 朝・昼・夕(+間食)の食事の時間を決める

スケジュール通りに動けるようになってきたら、1日三食の時間を決めます。この時、各食事の量は決めません。

途中、過食をしても、三食の時間には食事を食べるようにします。

1日スケジュール

 

③ 食事の量を決める

脳の満腹中枢機能が壊れているので、目で見て、食べて「一人分」の分量を身体に覚えさせます。

自炊をすることや外食に不安を感じる人は、一人分の食材宅配サービスを利用しましょう。

私は最初『ヨシケイ|ヘルシーメニュー』サービスを取り寄せ、「この料理だけ食べれば大丈夫!」と念じながら食べていました。お金はかかりましたが、一人分の栄養バランスや分量を知ることが出来ました。

 

④ 食事の内容を決める

過食がひどい時は栄養バランスが偏りがちになります。というのも、短期間で大量に食べられる、嘔吐しやすい、高カロリーな食品を食べる傾向があるからです。例えば、菓子パン、ケーキ、アイスなどが挙げられます。私の場合は、「その場で満腹感を得るためだったら何でも良い!」ということで、保存用に冷凍された食パンを解凍せず何斤も夜中に食べて吐いていました。

量がコントロールできるようになれば、一汁三菜を基本に栄養バランスを考えた献立にしていきます。自炊が難しい場合は、スーパー等でお惣菜を買って品数を揃えます。

 

⑤イレギュラーな場でも対応できるか試す

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摂食障害の人の中には、誰か他の人とご飯を食べることに抵抗がある方も多いかと思います。

「みんなの前で過食したい衝動がきたらどうしよう・・」

「食べる量がわからなくてパニックにならないか」

「予想以上の量や食事(デザート・お酒等)を勧められたら、断り切れるんだろうか」

「途中で、調子が悪くなったら、理由はなんて言えば良いんだろう・・・」

考えるべきことが多すぎて、友人やパートナーとの飲み会、旅行やサークルのイベントなど、気が引けて参加できない時期が私にもありました。

まずは、『友人とカフェに行く』など、比較的自分で決めたスケジュールが大きく崩れない予定から始めていきます。

最初の段階では、自分で食べ物の量や種類を決められないことがあるので、友人等と同じものを頼むと無難です。

「意外と大丈夫だな」という経験が積み重なるにつれ、自信につながり、自由に行動できる範囲が広がってくるでしょう。

 

最後に

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過食症(食事面)での克服に関して言えば『自分を信じながら、自分を信じない』というスタンスが大事です。

『本来の自分』と『過食症に侵された自分』、相反する2人の自分がいつも頭の中で葛藤している状態でした。

「必ず克服できるんだ」と本来の自分を信じながら、「食べて吐けば楽になるよ」と囁く過食症に侵された自分の言葉には耳を傾けないという強い意志が必要です。食事がコントロール出来るようになるにつれて心の余裕も生まれてきます。

その段階になって初めて「本来の自分は何をしたかったんだろう?」と、ゆっくり自分の人生を考えれるようになるのではないでしょうか。


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この記事の著者

kobayashi

kobayashi

摂食障害を発症し7年間長期入院をしていました。自身の経験談や障害・病気がある方の働き方に関する記事を掲載しています。

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