食物アレルギーの患者の体験談~飲食業の従業員をしている人は絶対読んでください~

  • 2015/06/18

食物アレルギーとは、食事をしたときに、身体が食物を異物として認識し、自分の身体を防御するために過敏な反応を起こすことです。主な症状は、「皮膚がかゆくなる」、「じんましんがでる」、「せきがでる」などです。重い症状の場合には、「意識がなくなる」、「血圧が低下してショック状態になる」ということもあり、非常に危険な場合もあります。(厚生労働省のHPより引用)

体験談

救急車

画像出典:http://illpop.com/png_jobhtm/fire_a26.htm

僕は人生で三度ほど死にかけたことがあります。多分二十歳にしては多い数字だと思います。僕は特別に強いアレルギーをもって生まれました。食べることが出来ない食品は十数種に及び、中でも牛乳に敏感に反応します。もし食べてしまうと、体中が水ぶくれのようにパンパンに腫れ、呼吸が出来なくなります。

先日、カレーを食べたときにもそのような症状を発症しました。僕が朦朧とする意識の中で、友達に付き添われ、必死に救急車を呼びました。呼吸がどんどんしにくくなり、体中痒くて、「うー」とか「あー」とか言葉にならない「音」を発していたのを覚えています。

水ぶくれゾンビのようになった僕は数人の医者によってベットに担ぎこまれました。そのまま服を脱がされ、点滴が始まりました。周りを慌ただしく動き回る看護師とは対照的に、僕は自分では全く動けませんでした。病院内で僕だけ時間がゆっくりすぎて行くように感じられました。症状が全く収まらなかったので、一本でも体に相当負荷がかかると言われている注射を三本打ちました。

「これ下手したら死ぬな」

と、どこか他人ごとのように思ったのを覚えています。

目の前の景色が歪み、ザーっと訳の分からない景色が頭の中を駆け巡りました。死の恐怖からか、息が出来ない苦しみからか、くぐもった奇声をあげ続けました。

もはや周りに気を使っている余裕はなくなっていました。医者から喉に管を入れて原因物質を吸い出すとか物騒な話を聞いたのを最後に僕は意識を失いました。

・・・・・

起きるとそこはまだ病院内でした。時間にして2時間弱意識を失っていたようです。

体の腫れはまだ収まっていませんでしたが、息はできました。自分のものでないように重い体を動かして立ち上がりました。それを見た隣の医者が、「もうひとつ遠い病院やったら危なかったかもなぁ」と独り言のようにぼやいていました。僕はそれを聞いたときに心の底から生きてて良かったなと思いました。

後日談

カレー

画像出典: http://www.yunphoto.net/jp/photobase/hr/hr12166.html

こんな経験をした後はいつも生きている喜びを感じ、同時にアレルギーに対する一般人の理解の浅さに落胆します。後日、僕が倒れたカレー屋に向かうと、カレーと一緒に提供されたナンに乳製品が入っているということが分かりました。勿論僕はアレルギーで乳製品が食べれないということはきちんと伝えましたし、バイトの店員からも大丈夫という風に伝えられていました。

飲食店で働いている全ての人へ。ここで伝えたいのは

「アレルギーの患者に適当な対応を取ると命を奪いかねない」

ということです。アレルギー物質が入っているか入っていないか分からないときはきっちり確認を取って伝えてください。それでも分からないときは正直にその旨を伝えてください。適当な対応をするとお客の命を危険に晒すことになります。

もし飲食店のオーナーの立場である人がこの記事を読まれたら、従業員や他のオーナーにアレルギー患者への対応について伝えてあげてください。

僕と同じような目に会う人を少しでも減らしたいのです。少し説教臭くなりましたが、僕はアレルギーの患者が少しでも住みやすい世の中になれば良いなと思ってます。

そのためにはあなたやあなたの周りの人がアレルギーに対する危険性を理解することが絶対必要になってきます。よろしくお願いします!


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この記事の著者

谷内燦久

谷内燦久

食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症をもっています。自分と同じようにアレルギーで悩んでいる人の助けに少しでもなれば良いと思っています。

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