介護疲れの息抜き「レスパイト」にも。ショートステイって?

  • 2015/06/16

日本ではあまり認知されていない、「レスパイト」っていう言葉をご存知でしょうか。
レスパイトとは育児や介護に疲れた方のリフレッシュのための息抜きのためのサービスです。今回はそのレスパイトと、レスパイトに利用できる「ショートステイ」というサービスを紹介します。

レスパイトって?

乳幼児や障害児・者、高齢者などを在宅でケアしている家族を癒やすため、一時的にケアを代替し、リフレッシュを図ってもらう家族支援サービス。施設への短期入所や自宅への介護人派遣などがある。日本では1976年に「心身障害児(者)短期入所事業」の名称で、いわゆるショートステイとして始まった。身体障害者、知的障害者、児童、高齢者の各分野で、法に基づいたサービスを実施。当初は、ケアを担っている家族の病気や事故、冠婚葬祭などの「社会的な事由」に利用要件が限定されていたが、現在は介護疲れといった私的事由でも利用できる。課題としては、サービス提供の場の多くが施設なので利用者の日常生活が崩れることや、「家族がケアを休む必要性」の社会的認識が日本で低いことによる利用抵抗感が挙げられる。

最近は育児などの場合においては、テレビCMなどで親のストレスを肯定するようなものも見られます(電話相談窓口のCMなど)。
しかしそういう思いつめる前に、計画的にリフレッシュを組み込むようにすることが大事だと思いますし、ストレスを感じることを普通だと思える形で。誤解無いように訂正するなら、「ストレスを感じても普通」でしょうか。
レスパイト(レスパイトケア)については、医療関係者の中でもその必要性に注目がされてきており、インターネットでレスパイトケアなどと検索すると、レスパイト入院を取り扱っている病院なども見つかります。

ショートステイとは?

ショートステイとは、「短期入所事業」とも言い、児童・障害児・障害者・高齢者などを日常的にケアしている家族の方(ケアラー)が、不在になる場合や、休養が必要なときに利用可能なサービスです。
ここでは障害者を対象とした場合のショートステイサービスの利用について解説します。

サービスの内容

障害者支援施設や児童福祉施設などで次のようなサービスを行います。
入浴、排せつ、食事、着替えなどの介助
見守りや、その他必要な支援

対象者

  1. 障害支援区分1以上の障害者
  2. 障害児短期入所区分1以上の障害児

※原則として、家族と同居していること(一人暮らしの場合も絶対不可ではない)。
※障害は、身体障害、知的障害、精神障害及び難病患者等のいずれも含まれます。
※障害を有しているかの確認方法は、各障害種別によって異なりますので、担当部署(市町村の障害福祉課など)にお尋ねください。

利用できるケース

  1. 介護者(家族等)がなんらかの事情で介護を行うことができない場合
    • 緊急的な理由(病気・事故・災害など)
    • 社会的な理由(冠婚葬祭や行事、家族の介護などにより介護者が不在になるなど)
    • その他私的な理由(家族自身に一時的な休養(レスパイト)が必要とされる場合など)
  2. 障害者本人の休息を目的としている場合
    • 家族内不和などで一時的に距離をおいて休息したい場合
    • 一人暮らしだがストレスなどにより一時的に休養を取りたい場合
  3. 将来の自立に向けて本人が生活訓練を希望している場合

利用料金

18歳以上の場合は利用者とその配偶者の所得、18歳未満の場合は児童を監護する保護者の属する世帯(住民基本台帳上の世帯)の所得に応じた自己負担の上限月額があります。
ただし、上限月額よりもサービスに係る費用の1割の金額の方が低い場合には、その金額を支払います。また市町村によっては障害支援区分によって自己負担の金額が変わる場合があります。
詳しくは障害福祉サービス受給者証を確認してください。

その他に、食費、光熱水費などについての実費負担があるばあいがあります(これは事業所に確認の必要があります)。

利用期間

各市町村によって決められますが、おおむね5~7日程度が基本となります。

利用までの流れ

  1. 申請(市町村の障害福祉課など)
  2. 相談事業所との契約・サービスプランの作成(セルフプランとして障害者本人がケアプラン作成を行うこともできます)
  3. 施設の見学・利用申し込み(施設の利用説明などを受ける必要があります)
  4. 支給決定・利用契約(障害支援区分が決定され、障害福祉サービス受給者証が届いた後、施設と利用契約を結びます)
  5. 利用開始

最後に

ちょっとした時に使えると便利な制度だとは思いますが、実際には利用までの手続きが結構多く、利用に手間取ることもあるかと思います(緊急の場合は利用を早めることが出来る場合もあります)。
制度をブラッシュアップすることでより簡便に利用できる形になればとは思いますが、まずはこういう制度があるということを知ってもらうこと、そして最初に書きましたようにストレスと計画的に向かい合うことが良いことだという認識が広がればと思います。


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この記事の著者

ケアラー編集部 山本

ケアラー編集部 山本

ケアラー編集部の山本です。
主に障害者に対する支援制度の紹介と企業の障害者雇用の取り組み方などについて、書いています。

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