障害手帳の種類別公的サービスの差

  • 2015/06/07

このケアラーでも、そこそこの本数を障害手帳についての記事を書きました。
それでもまだ書くことが出てくるのが福祉制度の奥の深さです。

今までに書いた手帳が関係している記事

障害者手帳の種類と申請取得方法
障害者手帳が使える全国の遊び場が分かるサイト
障害者手帳があれば無料で遊べるレジャー施設一覧 大阪市編
ネットでよく聞かれる福祉制度に関する質問
特定贈与信託で行うお得な財産相続
他にもフレーズとしてはいろんな記事に登場しました。

軽くおさらいする手帳の種類

手帳の種類 対象
身体障害者手帳 身体障害者
精神障害者保健福祉手帳(単に障害者手帳という場合もある) 精神障害者。一部知的、発達障害を含む
療育手帳(一部都道府県は名称が異なる) 知的障害者。都道府県等によっては発達障害者も取得可能

手帳の種類別公的サービスの差

制度の区分 サービス内容 身障
手帳
療育
手帳
精神
保健
福祉
手帳
国の福祉制度 生活保護 障害者加算の認定
諸手当 特別児童扶養手当
特別障害者手当
障害児福祉手当
全国一律制度 税制 所得税、住民税の障害者控除
預貯金の新マル優制度の適用
事業税の非課税
相続税の控除
贈与税の控除
運賃割引 JR運賃の割引
航空運賃の割引
有料道路の割引
利用料 NHK受診料の減免
NTTの番号案内の利用料免除
携帯電話の利用料割引
住宅 公営住宅の優先入居
公団住宅の優先入居
その他 生活福祉資金の貸付
駐禁規制の適用除外
都道府県・市町村の制度 税制 自動車税の減免
手当等 障害者福祉手当の支給
医療 心身障害者医療助成制度の適用
運賃割引 福祉バス・タクシーの利用
公営・民営交通の割引
その他 公共施設の利用料減免
水道料金の減免
映画館・博物館の割引

○・・手帳を持っていれば利用可能
△・・利用できる場合とできない場合有り
✕・・持っていても利用できない

概要とサービスの差の問題点

基本的に身体障害者手帳と療育手帳で、利用できる公的サービスに差はありません。
療育手帳の発行に特に法的な根拠が無いことを考えると、関係者の努力が忍ばれます。

一方、精神障害者保健福祉手帳は公的サービスの利用に制限があります。これはそれぞれもちろん理由があってのものですが、一部変なところもあります。
JR運賃や有料道路利用料の割引が、精神障害者手帳において利用できない理由として、「同手帳は本人写真を手帳に貼付していないため(プライバシー保護のためという名目)、本人確認ができない(ので本人以外に拠る不正利用があり得る)」というものがあります。
しかし記事作成現在、同手帳には本人が希望すれば写真を貼付することが可能です。しかし(写真が貼付されていて、本人確認ができた場合においては)利用料の割引を行う、とは制度改正されていません。
この辺りは国の制度の改正に、各組織が追従できていないところでもありますので、関係者各位で時々の事情に応じ、改めて希望を出していかなくてはいけないところだと思います。

精神障害者の方の場合、もし条件を満たしていれば、とりあえず手帳を二冊持ちする……というのも現実的で即効性がある方法です。


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この記事の著者

ケアラー編集部 山本

ケアラー編集部 山本

ケアラー編集部の山本です。
主に障害者に対する支援制度の紹介と企業の障害者雇用の取り組み方などについて、書いています。

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